髄膜炎の大人の症状 頭痛+首の後ろが硬いのは要注意!

髄膜炎と頭痛 頭痛

髄膜炎と頭痛

 

「首の後ろがやたら硬いけど、どんな病気の可能性があるの?」

「風邪みたいな症状に似てる大きい病気ってどんなものがあるの?」

 

など、頭痛と大きな病気について気になる方も多いと思います。

今回は、頭痛と髄膜炎(ずいまくえん)の症状についてまとめてみました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

髄膜炎に特徴的な症状

首の後ろ

 

  • 後頭部の部分が特に痛い。
  • 後頭部から首にかけて硬くなり、あごを自分の胸につけることができない。
  • 38度前後の熱が続き、風邪に似た症状が出る。
  • 吐き気やけいれん症状などが出る。

上記の症状がある場合に、要注意です。

ポイントは、頭痛+首の硬さです。

 

普通の風邪でも発熱により頭痛が出ることがあります。

しかし、後頭部から首にかけて硬くなることはありません。

この症状が出たら早めに病院を受診し、風邪の症状+首の後ろが硬くなると医師に伝えましょう。

 

首の後が硬くなってしまうのは、髄膜や神経の内部に浮腫が生じることが誘因になります。

 

原因

髄膜(ずいまく)とは脳を覆う膜のことで、硬膜、くも膜、軟膜の三つをまとめたものです。

この部分に細菌やウイルスが入り込んで増殖すると、それを排除するため、身体の反応として炎症が起きます。

髄膜に炎症が起きるので髄膜炎です。

 

 

髄膜炎は2つのタイプに分けることができます。

無菌性髄膜炎細菌性髄膜炎です。

区別の仕方は、腰の部分から髄液を採取し培養します。

細菌の繁殖が認められれば、細菌性。

繁殖が認められなければ無菌性となります。

 

無菌性(ウィルス性)髄膜炎

  • エンテロウイルス
  • ムンプスウイルス
  • マイコプラズマ

などのウイルスによって引き起こされます。

中でもエンテロウイルスに因るものが8割ぐらいを占めてます。

 

エンテロウイルスは、手や足や口の中に水泡ができる手足口病の原因となるウイルスです

ムンプスウイルスは、耳の下が腫れるおたふく風邪の原因となるウイルスです。

マイコプラズマは、長引く咳症状のマイコプラズマ肺炎の原因となります。

 

髄膜炎は、子供が発症することが多いのです。

手足口病の後に嘔吐と頭痛などの症状が続くようならば、髄膜炎を疑った方が良いかもしれません。

 

 

細菌性(化膿性)髄膜炎

  • インフルエンザ菌
  • 肺炎球菌
  • 病原性大腸菌

などによって引き起こされます。

インフルエンザ菌は、中耳炎副鼻腔炎肺炎などの症状を引き起こす細菌です。

肺炎球菌は、中耳炎肺炎を引き起こす細菌です。

病原性大腸菌は、尿路感染症食中毒などを引き起こす細菌です。

 

こちらも、無菌性髄膜炎のときと同じように、中耳炎になったあとに頭痛と首の後ろが硬くなる症状が出たら、再度病院を受診したほうがいいと思います。

 

 

スポンサーリンク

 

 

診断

後頭部から首にかけて硬くなる頂部硬直(こうぶこうちょく)があります。

自分のあごを胸にくっつけるつけることができないようだと要注意です。

 

また、医師に頭痛や風邪症状だけの情報を伝えても正しい診断につながらないことがあります。項部硬直の症状があれば、きちんと症状を伝えることが大切です。

 

 

治療

入院1

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎の場合は、入院して安静にします。

嘔吐や頭痛などで食事がままならない場合には、点滴で栄養や水分を補給します。

治療期間は、通常1週間程度で治る病気です。

 

細菌性髄膜炎

細菌性髄膜炎の場合も入院治療をします。

細菌には抗生物質が有効です。抗生物質の点滴を中心にして治療をします。

しかし、予後があまりよくありません。

治療した人の約3割が命を落とし、治ったとしても2割の人が後遺症が残るとされています。

具体的には、耳の聞こえが悪くなったり、痙攣症状が起こるようになったりします。

 

同じ髄膜炎でも、無菌性と細菌性でずいぶんと重症度が異なりますね。

気になる症状がある方は、早めに病院へ行きましょう。

 

他の頭痛記事のリンク

見落とさないで! 危険な頭痛のサイン一覧 この症状が出たら、すぐに病院へ

当てはまったら要注意! 頭痛薬の飲みすぎと薬物乱用頭痛

 

 

 

まとめ

  • 頭痛+首の後ろが硬いようなら、髄膜炎の可能性があり。
  • 無菌性髄膜炎は、入院1週間程度で治る病気。
  • 細菌性髄膜炎は、命の危険もある怖い病気。早めの受診が大切。

 

 

スポンサーリンク

 

 

頭痛
お時間を使って、最後まで記事を読んで頂いて、ありがとうございました。
少しでも良いなと思える内容はありましたか?
シェアボタンを押して頂けると、記事を書く励みになります(^^)
スポンサーリンク
【健康ワンポイント】抗生物質、アレルギー薬など薬を中心とした情報をお届けします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました