「片頭痛の薬って市販薬だけでは、効かないの?」
「トリプタン系の薬をもらったけど、それって強いの?」
など、片頭痛の薬について、気になることも多いと思います。
今回は、病院でもらう片頭痛の治療薬をまとめてみました。
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片頭痛の治療で使われる頭痛薬は、3種類
病院で処方される片頭痛の痛み止めは、大きく分けて3種類です。
- トリプタン系の痛み止め
- エルゴタミン系の痛み止め
- 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の痛み止め
トリプタン系の頭痛薬
トリプタン系の頭痛薬は、名前の後ろに○○トリプタンとつくのが特徴です。
- スマトリプタン(商品名:イミグラン)
- ゾルミトリプタン(商品名:ゾーミック)
- エレトリプタン(商品名:レルパックス)
- リザトリプタン(商品名:マクサルト)
- ナラトリプタン(商品名:アマージ)
トリプタン系の頭痛薬の作用の仕方
脳の血管に存在するセロトニン受容体に選択的に働きかけます。
その結果、脳血管を収縮させるとともに炎症を抑える作用を発揮します。
トリプタン系の頭痛薬の副作用
一時的に喉や首、胸のしめつけ感を感じる人がいます。
また、血管を収縮させる作用を持つので、現在血管系の病気を持つ人には症状を悪化させる恐れがあるため、主治医に相談したうえで服用することが大切です。
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エルゴタミン系の痛み止め
- ジヒドロエルゴタミン(商品名:ジヒデルゴット)
- 酒石酸エルゴタミン(商品名:クリアミン配合錠A、クリアミン配合錠S)
クリアミン配合錠のAとSの違いは、配合している成分の割合です。
クリアミン
配合錠A |
クリアミン
配合錠S |
|
酒石酸エルゴタミン | 1mg | 0.5mg |
無水カフェイン | 50mg | 25mg |
イソプロピルアンチピリン | 300mg | 150mg |
クリアミン配合錠Sは、Aの半分の量になります。
エルゴタミン系の痛み止めの作用の仕方
トリプタン系の薬と同じく、脳の血管を収縮させることで効果を発揮します。
しかし、セロトニン以外の受容体にも作用してしまうため、かえって吐き気が増す場合があります。
トリプタン系の薬剤が発売されたことにより、処方されることが少なくなっている薬です。
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の痛み止め
- アスピリン(商品名:バファリン)
- イブプロフェン(商品名:ブルフェン)
- ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)
- ジクロフェナク(商品名:ポルタレン)
- ナプロキセン(商品名:ナイキサン)
- インドメタシン(商品名:インテバン、インダシン、インフリー)
NSAIDs(エヌセイズ)とは
通常使われる痛み止めは、多くはNSAIDs(エヌセイズ)(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)に属します。
NSAIDsの意味は、ステロイドではないけれども抗炎症作用をもつ薬ということです。
文字通り、『非ステロイド性の消炎鎮痛薬』ということです。
ロキソニンもイブプロフェンも、同じNSAIDsの仲間です。
カロナールは、NSAIDsでもステロイドでもないです。また独立した痛み止めです。
非ステロイド性消炎鎮痛薬の作用の仕方
炎症部位で増加するシクロオキシゲナーゼを阻害することで、発痛物質のプロスタグランジン類の生成を抑えます。その結果、疼痛緩和作用を発揮します。
非ステロイド性消炎鎮痛薬の副作用
胃潰瘍など、消化器系等の副作用が出やすいことが知られています。
プロスタグランジンは発痛物質に関与するとともに、胃の粘膜保護の役割をもつ種類もいます。
プロスタグランジンという作用点が一緒なので、仕方がないですね。
空腹時にNSAIDs系の痛み止めを飲まないことが、胃の負担を軽くするポイントです。
なお、薬に頼りたくないという人には、健康食品があります。
突然のガンガンと重たい嫌な感じにオススメの健康食品【ずきしらずの実】とは?
で詳しく書いています。
まとめ
- トリプタン系の頭痛薬は、比較的新しくできた薬で脳血管に選択的に作用する。
- エルゴタミン系の頭痛薬は、脳血管以外の場所にも作用するため吐き気などの副作用が起こることもある。
- NSAIDsは、痛みと抑える作用があるが、胃粘膜の副作用が出やすい。
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