「タリオンって、どんな薬なの?」
「どんな病気のときに、出される薬なの?」
「アレルギー薬として、どのくらい強い薬なの?」
など、タリオン錠を初めて飲む場合は、心配なこともありますよね。
そこで、今回は、薬としてのタリオンの強さやどんな病気の時に出る薬かを解説していきます。
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タリオンとは?
タリオンは、田辺三菱製薬株式会社が製造しているアレルギーのお薬です。
有効成分は、ベポタスチン。
アレルギーの薬は、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、アレルギー遊離抑制薬、などのグループに分けれます。その中で、ベポタスチンは抗ヒスタミン薬のグループに属します。
抗ヒスタミン薬は、「アレルギーの薬=抗ヒスタミン薬」という認識があるくらい、アレルギーの薬の中で一番薬の種類が多いグループです。
タリオンの強さ
タリオンは、アレルギー薬の中では中程度の強さを持ちます。
鼻炎症状や皮膚のじんましんの症状にもよりますが、中程度の強さの薬は病院にかかって一番最初に処方される機会が多いとも言えます。最初に中程度の強さのタリオンを飲んで様子をみて、それでも効かなかったらより効果の高いグループの薬を処方しようと考える先生もいます。
ただ、薬の効き方は個人差が大きいので、その限りではないのが難しい所です(^-^;
タリオンの種類
- タリオン錠5mg
- タリオン錠10mg
- タリオンOD錠5mg
- タリオンOD錠10mg
の4つあります。
まず、5mgと10mgの2つの規格があります。
タリオン10mgの方が文字通り強いですが、5mgは通常使われることはないです。
5mgは、腎臓の機能が落ちている方向けに特別に処方される程度で、通常、見かけるのは10mgがほとんどかと思います。
後は、ODとついているものとついていないものの差ですが、
ODとついているものは、口に入れるとすぐに溶けるタイプ。
何もついていないものは、普通錠で通常の錠剤のタイプの違いです。
タリオンが効果が出るまでどのくらいかかる?
体の中で効果が出るまでの時間は、早い方だと1時間したら効いてくると思います。
タリオンODの添付文章より
資料によると、タリオンは服用してから1時間後前後が一番体に吸収される量が多いです。そのため、この時間帯から効果が実感しやすいと思います。
ただ、これも個人差により薬を早く吸収する方や、逆に薬の吸収がゆっくりな方がいます。臨床試験の結果では、早い方は0.6時間、遅い人は1.5時間と記載があります。
つまり、薬の効きが早い人は、飲んでから36分後に薬が一番体に吸収されます。
薬の効きが遅い人は、飲んでから90分後に薬が一番体に吸収されます。
36分と90分では、66分も違うので、だいぶ時間差がありますよね(^-^;
でも、これが個人差を時間に示してみるとわかる結果ですね。
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タリオンは、どんな病気の時に飲むの?
薬の添付文章を見てみると、
製薬会社の添付文章より
とアレルギー性鼻炎などのアレルギーの時、皮膚のじんましんやかゆみなどのアレルギーの時に使われます。
病院で行ったら、鼻炎で耳鼻科に行ったときや、皮膚のかゆみや蕁麻疹で皮膚科に行ったとき、もしくは、風邪をひいて内科を受診して、鼻水を抑える薬として、Drが処方することがあります。
タリオンの副作用
タリオンは、重篤な副作用がないので、あまり薬を飲むときに気にすることはないです。
一番起こりやすい副作用は眠気です。その頻度は、5.7%です。
次いで、口の渇きが1.1%です。
アレルギー剤で眠気は、有名な副作用ですが、口の渇きはわからないので注意ですね。
あとは、腎臓が悪い人はタリオンを飲むのに注意が必要です。
タリオンは腎臓から体の外に排出されるため、腎臓の機能が弱っていると通常よりも薬が体の中に蓄積して、効果が強く出ることが予測されます。
どのくらい腎臓の機能が低下していると危ないかの目安としては、
- 腎臓の機能が落ちていて、腎臓の機能を助ける薬を飲んでいる。
- 食事では、塩分摂取量を守るように厳しく指導、食事制限をされている。
- 人工透析を受けている。
とかです。
この場合は、タリオンを服用する前に一度確認した方が安心でしょう。
タリオンのジェネリック医薬品はある?
あります。
ジェネリックでの名前は、「ベポタスチンベシル酸塩錠10mg」になります。
現在、8社からタリオンのジェネリック医薬品が出ています。
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「トーワ」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「タナベ」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「日医工」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「JG」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「SN」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「サワイ」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「DK」
- ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「KN」
この中で、最もよく使われているのが、「タナベ」と名前が付いたものです。
タリオンを販売している会社は、田辺三菱製薬株式会社です。
その有効成分と添加物まで同じものが「オーソライズドジェネリック」といいます。
通常のジェネリック医薬品は、有効成分は同じでも、添加物は同じではありません。
今回、タリオン錠のオーソライズドジェネリックは、ベポタスチンベシル酸塩錠10mg「タナベ」になります。
オーソライズドジェネリックは、先発品と同じ有効成分と同じ添加物です。
つまり、名前は違えど中身は完全に一緒とも言えます。
なので、先発品と同じ中身で安心感が強いオーソライズドジェネリックのベポタスチンベシル酸塩錠10mg「タナベ」がとてもよく採用されています。
スッとするタリオンとスッとしないタリオンの違いは何?
普通錠とOD錠の違いです。
スッとしないタリオンは、普通錠です。
スッとするタリオンは、OD錠です。
普通錠とは、文字通り普通の錠剤。通常の錠剤は普通錠と言います。
OD錠とは、口に入れて唾液がしみこむと、すぐに溶けてなくなるタイプの錠剤です。OD錠は、添加物にメントールやハッカ油が含まれていて、スッと爽快感があります。
爽快感があって良いという人は、タリオンODの方が合っていますし、
逆にスッとする感じが嫌という人は、普通錠の方が合っているでしょう。
まとめ
タリオンの強さは、抗ヒスタミン薬の中では中程度の強さ。
大きな副作用がないため安心だが、腎機能が低下した人には注意が必要。
普通錠とOD錠があり、スッとした感じが好きな人はOD錠がオススメ。
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