「アレルギーの薬で、どんなものが良く使われているの?」
「医師が良く処方する鼻炎薬って何?」
「日本での医療用アレルギー薬の売上が知りたい。」
など、色々な疑問があると思います。
今回は、2015年度に使用された医療用アレルギー薬の売上ランキングについて、まとめてみました。
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2015年度の医療用アレルギー薬の売上ランキング
順位 | 商品名 | 売上高 | 全体での順位 |
---|---|---|---|
1 | キプレス | 441億円 | 23位 |
2 | アレロック | 221億円 | 63位 |
3 | タリオン | 169億円 | 84位 |
4 | パタノール | 128億円 | 113位 |
5 | アレジオン点眼薬 | 94.83億円 | 149位 |
6 | オノンカプセル | 90億円 | 155位 |
7 | オノンドライシロップ | 56億円 | 209位 |
2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングのデータを元に作成
以前、抗生物質の売上ランキングの記事を作成したときと、同じデータを使っています。
今回は、アレルギー薬だけを抜き出してみました。なお、単純に売上高=処方された薬の数というわけではないので、表の見方に注意して下さい。
【関連記事】抗生物質の売上ランキング 2015年に使われたベスト8位まで紹介
売上高1位 キプレス
キプレスは、抗ロイコトリエン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分としてモンテルカストが入っています。
同じ有効成分の薬としてシングレアがあります。
鼻炎の鼻づまりや、気管支喘息の治療の際に使われます。
最近は、キプレスと同じ有効成分同じ添加物のジェネリック医薬品が登場しました。
今後は、その時ジェネリック医薬品のシェアが伸びていき、キプレスのシェアが低下していくと予測されます。
【関連記事】アレルギー薬の種類7つ 病院でもらう薬の一覧
売上高2位 アレロック
アレロックは、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分としてオロパタジンが入ってます。抗ヒスタミン薬の中では、第2世代の抗ヒスタミン薬に属し、抗ヒスタミン作用が最も高いクラスの薬です。
オロパタジン塩酸塩というジェネリック医薬品も使用されています。
市販薬でオロパタジンが含まれる薬は、現在ありません。
【関連記事】アレルギー薬の強さ比較 ランキングとグループ分け
売上高3位 タリオン
タリオンは、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分としてベポタスチンが入っています。
抗ヒスタミン薬の中では、第2世代に分類され、抗ヒスタミン作用は中程度です。
ジェネリック医薬品やベポタスチンが含まれる市販薬は、現在ありません。
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売上高4位 パタノール
パタノールは、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分として、アレロック錠と同じオロパタジンが含まれています。
つまり、アレロックの点眼液バージョンとも呼べるでしょう。
アレロックが、抗ヒスタミン薬の中でもトップクラスに抗ヒスタミン作用を有することから、点眼液の中でも効果が高いグループに属します。
添加物としてベンザルコニウム塩化物が入っているため、ソフトコンタクトレンズを使用したまま点眼するのは避けることとされています。
ちなみに、パタノール点眼液と同じ成分のジェネリック医薬品や市販薬は、現在ありません。
売上高5位 アレジオン点眼薬
アレジオンは、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分として、エピナスチンが含まれています。
アレジオンは、抗ヒスタミン薬の中でも比較的抗ヒスタミン作用が弱いとされています。
アレジオン点眼液の特徴として、コンタクトレンズをしたままでも点眼できます。その理由は、添加物としてベンザルコニウム塩化物が含まれていないからです。
ちなみに、アレジオン点眼液と同じジェネリック医薬品や市販の目薬は現在ありません。
市販薬では、飲み薬タイプのアレジオン錠のみ販売されています。
売上高6位 オノンカプセル 7位オノンDS
オノンは、抗ロイコトリエン薬と呼ばれるアレルギーの薬です。
有効成分として、プランルカストが含まれています。
鼻づまりの改善や気管支の過剰収縮の改善のために処方されることがあります。
キプレスと同じグループに属する薬です。
オノンと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品が使用されています。
ちなみに、オノンと同じ成分の市販薬は現在ありません。
オノンは、カプセル剤とドライシロップ剤(DS)が流通しており、錠剤のタイプはありません。ジェネリック医薬品の中には、オノンと同じ有効成分で錠剤のタイプの薬もあります。
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