抗生物質の売上ランキング 2015年に使われたベスト8位まで紹介

抗生物質の売上1 抗生物質

抗生物質の売上1

 

「日本で一番使われている抗生物質って何?」

「お医者さんがよく使う抗生物質って何?」

「抗生物質の売り上げが知りたい。」

など、色々な知りたいことがあると思います。

今回は、抗生物質の売上ランキングについてまとめてみました。

 

 

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2015年度の抗生物質売り上げランキング

順位 商品名 売上高 全体での順位
1 ゾシン 273億円 47位
2 クラビット 184億円 75位
3 メイアクト 134億円 103位
4 クラリス 120億円 120位
5 フロモックス 113億円 127位
6 ジェニナック 108億円 131位
7 メロペン 62億円 193位
8 オゼックス 59億円 204位

2015年度医療用医薬品国内売上高ランキングを元に作成

この表の見方の注意としては、あくまでも売上高ランキングなので、実際に処方された薬の数とは異なります。

薬の値段×薬の数=売上高

では、個別の薬について一つずつ見ていきましょう。

 

 

売上高1位 ゾシン

ゾシンは、ペニシリン系の抗生物質で、比較的新しく発売された薬になります。

ペニシリン系でありながら抗菌スペクトルが広く、グラム陽性菌のみならずグラム陰性菌の一部にまで有効です。

ゾシンは、錠剤がなくて点滴用や注射用のみになります。錠剤のタイプがないので、あまり聞き覚えがないかもしれませんね。

 

売上高2位 クラビット

クラビットは、ニューキノロン系の抗生物質で比較的新しく発売された薬になります。

以前は、クラビット100mgを1日3回、1回1錠で使用されていました。

現在は、クラビット500mgを1日1回、1回1錠で使用されています。

その理由は、濃度依存性の抗生物質だからです。

1日1回で飲む方が、効果が高いことがわかり、飲み方が途中で変わった薬です。

【関連記事】抗生物質の違い 1日3回と1日1回飲むタイプは、どんな差があるの?

 

売上高3位 メイアクト

メイアクトは、セフェム系の抗生物質になります。

通常、メイアクト100mgを1日3回、1回1錠で使用されます。

効果が不十分な場合や、感染症の程度が重症な場合などは、1回2錠で使われることもあります。

【関連記事】セフェム系抗生物質の一覧 開発の歴史とグループ分け

 

 

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売上高4位 クラリス

クラリスは、マクロライド系の抗生物質になります。

通常、クラリス200mgを1日2回、1回1錠で使用されます。マイコプラズマに有効な抗生物質ですが、最近はクラリスに抵抗性を持つマイコプラズマが増えているようです。

抗炎症作用があり、副鼻腔炎の治療の際に、抗菌効果ではなく炎症を抑えることを期待して、クラリス200mgを1日1回、1回1錠の半分の量で使用する低用量マクロライド療法の際にも使われます。

【関連記事】マクロライド系抗生物質の一覧と特徴 ペニシリン系と何が違うの?

 

売上高5位 フロモックス

フロモックスは、セフェム系の抗生物質になります。

通常、フロモックス100mgを1日3回、1回1錠で使用されます。

フロモックス75mgというものがあり、錠剤の薬でも子供に処方されることがあります。

ちなみに、同じセフェム系のメイアクトには、75mgという規格はありません。

 

売上高6位 ジェニナック

ジェニナックは、ニューキノロン系の抗生物質になります。

通常、ジェニナック200mgを1日1回、1回2錠で使用されます。

1回に2錠を服用するべき所を、間違えて1回1錠で服用している場合があるので注意です。

 

 

売上高7位 メロペン

メロペンは、カルバペネム系の抗生物質になります。

カルバペネム系は、他の種類の抗生物質に耐性を持った病原菌に対して、新たな作用機序で抗菌作用を発揮させる目的で開発されました。

メロペンは、ゾシンと同様に錠剤がなくて点滴用や注射用のみになるので、あまり聞き覚えがないかもしれません。

 

 

売上高8位 オゼックス

オゼックスは、ニューキノロン系の抗生物質になります。

通常、オゼックス150mgを1日2〜3回、1回1錠で使用されます。ニューキノロン系でありながら、1日の服用回数が2回か3回というのは珍しいです。

さらに、小児に使えるニューキノロン系の薬は、2016年現在オゼックスのみになります。

【関連記事】ニューキノロン系抗生物質の一覧 どんな病気のときに使われるの?

 

 

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