「鼻炎薬が眠気があるから、車を運転する時は飲めないな…。」
「すべてのアレルギー薬は、車の運転や危険な作業の時は飲めないの?」
「仕事で長時間の車の運転をするから、安心して飲める薬が知りたい。」
など、色々な疑問があると思います。
今回は、鼻炎薬と車の運転 安心して飲めるアレルギー薬はどれなのか?についてまとめてみました。
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どの種類のアレルギー薬で、眠気が起こるのか?
アレルギーを抑える薬や鼻炎薬は、全ての薬が副作用として眠気が出ると思っていたりしませんか?
でも実際はそんなことはないんです。アレルギーを抑える薬にはいくつか種類があり、その中で眠気の副作用が起こりやすいのは、【抗ヒスタミン薬】に分類される薬です。
【関連記事】アレルギー薬の種類7つ 病院でもらう薬の一覧
抗ヒスタミン薬とは、体の中でヒスタミンという物質が過剰に働くのを抑える働きがあります。その結果、鼻水やくしゃみ皮膚のかゆみなどのアレルギー症状を改善します。
その一方で、ヒスタミンは中枢の神経覚醒に関わっている物質でもあり、ヒスタミンの働きが抑えられることで、眠気の副作用が出てくることがあります。
【関連記事】アレルギー反応が起こる仕組み ヒスタミンはどこから来るの?
さらに、抗ヒスタミン薬は第1世代と第2世代に分けられ、第1世代の方が眠気の作用が起こりやすいことが知られています。
【関連記事】アレルギーの薬比較 第1世代のポララミンと第2世代のアレグラは何がどう違う?
車の運転中でも、安心して飲める薬とは?
抗ヒスタミン薬は、薬の情報提供文書(添付文書)で、車の運転に関して3通りの表現方法があります。
- 車の運転に関して記述がない。
- 車の運転は注意。
- 車の運転は禁止。
この中で、一番上の車の運転に関して記述がないものは、車の運転中でも眠気を催す可能性が低く比較的安全とされています。
車の運転に関して記載がない薬
- アレグラ(フェキソフェナジン)
- クラリチン(ロラタジン)
- デザレックス(デスロラタジン)
- ビラノア(ビラスチン)
アレグラやクラリチンは、抗ヒスタミン薬の中でも眠気の副作用が少ないことで知られています。
中でもクラリチンは、海外でパイロットの飛行能力検査で、飛行機の操縦操作能力に影響を与えないという試験結果があります。パイロットの方が飲んでも影響が出ないというのは、非常に安心感がありますよね。
デザレックスもクラリチンと同様に、フライトシュミレーション次の飛行能力検査を行って、影響が出なかったとされています。
実は、クラリチンとデザレックスは有効成分が非常に似ていて、いわば親戚みたいなものです。イメージとしては、クラリチンをより精製したものが、デザレックスと言う感じです。
車の運転は注意の薬
- アレジオン(エピナスチン)
- タリオン(ベポタスチン)
- エバステル(エバスチン)
上記の薬は、車の運転時の服用は注意とされています。
眠気の出方は、人によって個人差が出るもので、人によっては全く眠気が出ないし、別の人にとっては眠気を催すものです。
このような薬を飲むときは、お試しの服用をすると安心だと思います。
車の運転をしない時間帯に一度薬を飲んでみて、眠気の程度を確認した後、継続的に服用するという方法です。
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車の運転は禁止
- アレロック(オロパタジン)
- ザイザル(レボセチリジン)
- ジルテック(セチリジン)
- ザジテン(ケトチフェン)
- ゼスラン(メキタジン)
- ダ レン(エメダスチン)
- 第一世代の抗ヒスタミン薬
- ポララミン(クロルフェニラミン)
上記の薬は、車の運転時は基本的に服用禁止とされている薬です。
眠気の副作用の割合としても、比較的高いものが多いです。
中でも、第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気の頻度が第二世代と比べて高いです。
【関連記事】アレルギーの薬 眠気の副作用比較 あなたの薬は眠気の確率何%?
第一世代の抗ヒスタミン薬は、市販薬の鼻炎薬、アレルギー薬、風邪薬などに含まれていることが多い成分です。購入の際には注意して買うようにしましょう。
抗ヒスタミン薬でないアレルギー薬を飲む方法
ヒスタミンが、アレルギーに関する反応を引き起こすので、アレルギーの薬・鼻炎薬といえば、薬物治療は抗ヒスタミン薬中心となります。
しかし、その他の方法を試したい方もいると思います。
そんな方には、ケミカルメディエーター遊離抑制薬があります。
直接的にヒスタミンに作用するわけではないので、抗アレルギー作用は弱いかもしれませんが、眠気の副作用の頻度は非常に低いです。
抗ヒスタミン薬以外の薬を服用してみたい方にはおすすめできます。
まとめ
- 抗ヒスタミン薬が、副作用として眠気を引き起こす。
- アレグラ、クラリチンなどは、車の運転中でも安心して飲める。
- 車の運転中に、抗ヒスタミン薬以外の薬を飲む方法もある。
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