「便秘薬を飲むと、必ずお腹が痛くなっちゃうんだよね。」
「便秘薬で腹痛が起こるのはなぜ?」
「下剤で起こるお腹の痛みを防ぐ方法ってないの?」
など、色々な疑問があると思います。
今回は、便秘薬と腹痛、お腹の痛みを和らげる方法についてまとめてみました。
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便秘薬と腹痛の起こりやすさ
便秘薬には、色々なタイプがあります。
その中で、腹痛の副作用が起こりやすいものと起こりにくいものに分けることができます。
区別の仕方は、刺激性か非刺激性の違いです。
刺激性のものが腹痛を起こすことがあります。
刺激性の便秘薬
- コーラックなどの刺激性下剤
- センナ、ダイオウなどのアントラキノン系下剤
- ラキソベロンなどのジフェノール誘導体
- 浣腸
【関連記事】便秘薬 コーラックなどの大腸刺激性の下剤ってどんな薬なの?
非刺激性の便秘薬
- 酸化マグネシウムなどの塩類下剤
- モニラックなどの糖類下剤
【関連記事】便秘薬 酸化マグネシウムのまとめ 市販品、副作用、他の薬との飲み合わせとは?
腹痛が起こる理由
刺激性下剤の効き方は、大腸を刺激して腸の運動を活発にします。
その結果、便が運ばれる蠕動(ぜんどう)運動が活性化して、排便を促すということです。
しかし、その刺激性の成分が腸で働く前に胃に作用してしまうと、胃が刺激されて痛みを感じます。これが便秘薬で胃痛が起こるメカニズムの一つです。
でも、大腸刺激性下剤は、そのような事を見越して胃で溶けずに腸で溶けるようにコーティングをされています。なぜそのようなことが起こってしまうのでしょうか?
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腹痛が起きるありがちなミス
牛乳や乳製品と一緒に薬を飲んでしまう
牛乳や乳製品と一緒に大腸刺激性下剤を飲んでしまうと、腹痛が起きるリスクが高まります。
これは、牛乳や乳製品が胃酸を中和して、酸性から中性に傾けてしまうからです。
そうなると、コーティングされている薬は、腸と勘違いして溶け出してしまい、胃を刺激してしまうのです。
盲点なのが、胃が痛いから牛乳を飲み始めてしまう場合があるということです。
軽い腹痛が起こった場合に、胃に優しいだろうと言う理由で便秘薬の服用中に牛乳を取ってしまうと、余計に痛みが強くなります。
【関連記事】便秘薬と牛乳の飲み合わせが悪い理由とは?
けいれん性便秘に刺激性下剤を使ってしまう
腸の活動が過剰になり、便秘になってしまうけいれん性便秘というのがあります。
このタイプの便秘の人に、コーラックやセンナななどの刺激性下剤を使ってしまうと、腸の運動がさらに過剰になってしまい、異常な収縮などが起こり、痛みを起こしてしまいます。
【関連記事】コロコロとした便や、下痢や便秘を繰り返すけいれん性便秘ってどんな症状?
腹痛を抑えるにはどうしたらいいか?
1.便秘薬と食べ物、薬の飲み合わせを確認する。
牛乳や乳製品は、胃酸を中和してしまうので気をつけましょう。便秘薬を飲む前後1時間は、牛乳を飲まないのが無難です。
また、胃薬の中で胃酸を中和するガスターなどの薬があります。このような薬を飲むときも、服用時間をずらして、間隔を空ける方が良いでしょう。
2.自分の便秘にあった便秘薬を使う。
刺激性の便秘薬は、弛緩(しかん)性便秘に有効です。
このように便秘薬と便秘の種類には相性があるので、自分の体質に合った便秘薬を選ぶことが大切です。
3.刺激性から非刺激性の便秘薬に変更する。
コーラックなどの刺激性の便秘薬でどうしても腹痛が出てしまって困る場合には、酸化マグネシウムなどの非刺激性の便秘薬に変更するのも一つの手です。
非刺激性の便秘薬は、大腸を直接刺激することはなく、食べかすの方に働きかけて便を柔らかくする効果がある薬です。
まとめ
- 腹痛は、刺激性の便秘薬で起こりやすい。
- 胃酸を中和するものと、刺激性の便秘薬は一緒には飲まない。
- 腹痛がひどいときは、非刺激性の便秘薬に変更する。
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