便秘薬 コーラックなどの大腸刺激性の下剤ってどんな薬なの?

大腸刺激性下剤 便秘・腸内環境

大腸刺激性下剤

 

「コーラックとかの大腸刺激性下剤ってどんな薬?」

「病院でもらうものと市販で買えるものってどんなものがある?」

「薬の依存性や副作用、飲み合わせなどが知りたい。」

など、色々な疑問があると思います。

 

今回は、便秘薬の大腸刺激性下剤の市販品、副作用、飲み合わせなどについて、まとめてみました。

 

 

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大腸刺激性下剤を簡単にいうと…

  • 一番多く使われている便秘薬。
  • 効果が高いが、続けて使うと依存状態になることがある。
  • 牛乳や乳製品、場合によっては胃薬との飲み合わせに注意。

 

医療用で使われる薬

有効成分がセンノシド

  • プルゼニド
  • センノシド
  • センノサイド

有効成分がセンナ

  • アローゼン
  • ヨーデルS
  • センナ
  • アジャストA

有効成分がダイオウ

  • ダイオウ
  • セチロ配合錠

有効成分がアロエ

  • アロエ

 

市販で買える薬

有効成分がビサコジルの薬

【第2類医薬品】コーラック 60錠

 

【第2類医薬品】ビューラックA 400錠

【指定第2類医薬品】新ウィズワン 48包


有効成分がダイオウの薬

【第2類医薬品】タケダ漢方便秘薬 180錠

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方大黄甘草湯エキス顆粒 12包

【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝加芍薬大黄湯エキス顆粒 24包


有効成分がセンナの薬

【指定第2類医薬品】山本漢方センナ顆粒S 1.5g×80

 

【指定第2類医薬品】日局 センナ末 125g×4

【指定第2類医薬品】センナ錠I 450錠

薬の効き方

薬の成分が腸に届くと、大腸を刺激します。

その刺激がきっかけとなって、食べ物のカスを動かす運動が活発になります。

この動きは、腸の蠕動(ぜんどう)運動と呼ばれます。

蠕動運動が活発になると、腸の中にとどまっていたものが動き出して、直腸まで移動して排便されます。

 

どんなタイプの便秘に有効なの?

ポイント1

大腸刺激性の便秘薬は、腸の蠕動運動が弱くなっている【弛緩(しかん)性便秘】といわれるタイプの便秘によく効きます。

 

弛緩性便秘は、日本人がなる便秘の中で一番多い種類で、若い女性の急激なダイエットやお年寄りなどがなりやすいです。

【関連記事】硬い便やお腹が張るのは、弛緩性便秘の症状かも。あなたは大丈夫?

 

逆に、痙攣(けいれん)性便秘の方には、全くオススメできません。

けいれん性便秘は、腸の過剰収縮が起きている状態のため、刺激性の便秘薬を飲んだら余計に収縮が起きて、逆効果になってしまいます。

【関連記事】コロコロとした便や、下痢や便秘を繰り返すけいれん性便秘ってどんな症状?

 

 

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薬の副作用

大腸刺激性の便秘薬の気になる副作用は、3点あります。

連用することよる依存性

大腸刺激性下剤は、依存性を起こしやすい便秘薬です。

その理由は、薬の効き方にあります。

大腸を刺激して排便を促すのですが、続けて薬を使っていくことでだんだんと刺激に慣れてしまうことがあるからです。そうなると、服用する錠数を増やしてしまうなどが習慣になって、ますます依存してしまいます。

 

大腸メラノーシス

大腸刺激性下剤に依存してしまい、長期間服用することで起こります。

大腸表面の粘膜の細胞が、黒く変性してしまう症状です。

便意を全く感じなくなったり、下剤なしには排便ができない状態になります。

【関連記事】下剤の飲み過ぎで起こる大腸黒皮症(大腸メラノーシス)の症状とは?

 

尿の色が変わる。

普段よりも黄色っぽくなったり赤っぽくなったりします。

この原因は、大腸刺激性下剤に植物由来の成分が含まれているためです。

植物の色素には、酸性からアルカリ性に変わると、色が変わる成分が含まれています。

 

例えば、同じ種類の紫陽花でも、植える場所によって色合いが変わってくるのと同じことです。特に体に害はないのですが、初めて見たら普段と違う尿の色にびっくりすることでしょう。

 

食べ物との飲み合わせ

牛乳や乳製品と一緒に摂取すると、体に悪いことが知られています。

これは、薬が腸で溶けずに胃で溶けてしまうためです。

これを避けるためには、薬を飲む前と飲んだ後の1時間程度は牛乳や乳製品を食べるのはやめましょう。

【関連記事】便秘薬と牛乳の飲み合わせが悪い理由とは?

 

薬との飲み合わせ

胃酸の分泌を抑える胃薬との飲み合わせに注意が必要です。

具体的には、ガスターやパリエット、タケプロンなどの胃潰瘍の治療で使われる薬です。

この薬と一緒に併用すると、胃酸の分泌が抑えられて中性の状態に近づき、薬が胃で溶けてしまうことがあります。

 

同じ胃薬でも、胃酸の分泌に関係のない胃粘膜を保護する薬ならば、飲み合わせは問題ありません。具体的には、セルベックスやムコスタなどです。

 

効果が出るまでの時間

薬を飲んでから8~10時間経ってから効果が出るものが多いです。

その理由は、薬を飲んでから大腸まで届く時間がそのくらいだからです。

大腸に届いた後に効果を発揮します。

 

そして、薬の飲み方が1日1回寝る前となるのも同様の理由です。

寝る前に飲んで、翌朝にすっきりと排便できるようにと考えているようです。

でも人によっては生活習慣が違うので、8~10時間後に効果が出ると覚えておけば、薬を飲む時間を前後させるのも良いかもしれません。

 

 

まとめ

  • 大腸刺激性下剤は、大腸を刺激することで効果を発揮する。
  • 弛緩性の便秘に有効で、けいれん性の便秘にはあまりよくない。
  • 薬を連用していると、依存してしまうことがあるので注意する。

 

 

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