「頭痛の他に手足のしびれなどがあるけど、大丈夫かな?」
「脳梗塞って怖いな。せめて初期症状はどんなものがあるか知りたい。」
など、脳梗塞(のうこうそく)について、気になる人もいると思います。
今回は、頭痛と脳梗塞の初期症状、治療法などについてまとました。
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脳梗塞に特徴的な症状
頭痛の他に感覚障害などが伴うことが、大きな特徴です。
- 言語障害…ろれつが回らず、お酒を飲んでいる時のような話し方になる。
- 視覚障害…視界がぼやけてしまったり、物が二重に見えてしまう
- 感覚障害…手足にしびれが出る。麻痺したようになってしまい、うまく動かせない。
- 意識障害…話しかけても呼びかけに対しての応答がない。
頭痛+他の感覚障害というのは、クモ膜下出血のときと非常に似ています。
クモ膜下出血は、文字通り『出血』によって脳の一部の機能が障害されます。
脳梗塞は、『血液の通り道がつまる』ことによって症状がでます。
原因
脳梗塞とは、脳の血管がプラークや血の塊などによって詰まってしまう病気です。
脳細胞への血流の循環が不十分になると、普段通りの活動ができなくなり、やがては細胞の命が尽きてしまいます。
脳のどの領域に症状が出るかによって、体に現れる症状が異なります。
- 言語を司る領域に梗塞が起きれば、言語障害。
- 視覚を司る領域に梗塞が起きれば、視覚障害。
- 感覚を司る領域に梗塞が起きれば、感覚障害。
と、梗塞が起きた場所と関連のある脳領域が障害され、それに合わせた症状が体に出ます。
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脳梗塞の種類は3つ
- アテローム血栓性脳梗塞
- 心原性脳塞栓症
- ラクナ梗塞
アテローム血栓性脳梗塞(けっせんせいのうこうそく)
脳の中の血管や脳へ通じる太い血管が、詰まってしまう脳梗塞です。
原因は、血管内にコレステロールがたまることから始まります。
高血圧や高脂血症の人はリスクが高くなるので、普段からの治療が大切になります。
心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)
心臓病で、動きが悪くなった心臓の中に血の塊ができてしまい、それが脳の血管に運ばれ、塞いでしまう病気です。
突然症状が出て、しかも重症化しやすいのが特徴です。
ラクナ梗塞
脳の中の血管で、直径0.2ミリ前後の細い血管が詰まってしまう脳梗塞です。
脳梗塞の中で、すぐに命に関わることは少ないですが、視覚障害や感覚障害、認知症の原因になったりもします。
治療法
血栓を溶かすTPA(組織性プラスミノーゲンアクティベータ)治療というのがあります。
血栓や塞栓によって、詰まってしまった血管を再度通らせる薬です。
脳梗塞によって急激に症状が出たときに投与すると、治療効果が高いです。
しかし、血栓を溶解させる薬であるため、出血傾向になりやすいという側面があります。
この薬を使用するのには、時間的制限があります。
脳梗塞を発症してから4.5時間以内でないと使えないという決まりがあるのです。
なので脳梗塞のような症状が発症したらすぐに救急車を呼んで病院に行かないと、t-PA 治療を受けることができなくなってしまいます。
頭痛+他の感覚障害があるようならば、すぐに病院に行きましょう。
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まとめ
- 脳梗塞は、頭痛の他に言葉や視覚などの障害が出ることがある。
- 脳の血管が詰まってしまうのが、脳梗塞。
- TPAで治療するには、発症から4.5時間以内でないと治療できなくなる。
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