「最近、肩こりと頭痛があるんだよね。何か関係あるのかな?」
「緊張型頭痛って言われたことあるんだけど、原因とか症状はなんだろう?」
「緊張型頭痛で、痛み止めを飲むほかに治し方があるなら、知りたい。」
上記のことで、お困りの方はいらっしゃいませんか?
あなたにこの記事を読んでいただくことで、緊張型頭痛の原因と症状、治し方などについて理解する手助けになればと思います。
なお、同じ頭痛でも片頭痛の原因と治し方の記事もあります。合わせてご覧ください。
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緊張型頭痛の原因
筋肉が硬直し血流が悪くなるのが始まりです。
そして、細胞の老廃物などの代謝がスムーズに行われなくなり、神経を刺激して頭痛が起きます。
筋肉の凝りが出る場所は、首や肩の僧帽筋、頭の周りの3つの筋肉、前頭筋、側頭筋、後頭筋が多いです。頭の筋肉をマッサージすると、なぜか痛みが出てきます。
頭痛もちの人で、およそ5割の人が緊張型頭痛と言われています。
緊張型頭痛の要因
緊張型頭痛の要因は、身体的なものと精神的なものの2つがあります。
身体的なもの
- パソコンなどで長時間同じ姿勢をとっていると、首や肩の僧帽筋の負担になってしまいます。
- 歯やあごの病気。噛み合わせが悪いと、頭の周りの側頭筋の負担になってしまいます。
精神的なもの
ストレスや精神的なプレッシャーを受けると、自律神経やホルモンののバランスを乱してしまうことがあります。それは、筋肉の硬直や頭痛の要因となります。
緊張型頭痛の症状
よくある症状
- 頭全体がしめつけられるように痛みがでます。
- 頭痛が続く時間は、短い人では30分程度。長い人では7日間も続くときもあります。
- 緊張型頭痛を持っている人の男女比は、女性の割合が高いです。
あまり出ない症状
- 頭の一部や片方だけ痛みが出ることはありません。
- バクバクと脈を打つような感じはありません。
- 食欲が湧かないことはあっても、吐き気はないです。
- 歩くなど、日常的な活動をしても悪化はしません。
- 光や音の刺激に過敏になることがありますが、どちらか一方のみで、両方とも過敏になることはありません。
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緊張型頭痛の治し方
薬物治療
痛み止めや抗うつ薬、抗不安薬などが緊張型頭痛の治療に使われます。
一般的に使われる痛み止め薬(NSAIDs)
- カロナール(アセトアミノフェン)
- アスピリン
- ブルフェン(イブプロフェン)
- ナイキサン(ナプロキセン)
- ボルタレン(ジクロフェナク)
- ロキソニン(ロキソプロフェン)
抗うつ薬や抗不安薬の薬
- トリプタノール(アミトリプチリン)
- アナフラニール(クロミプラミン)
- ルジオミール(マプロチリン)
- テトラミド(ミアンセリン)
- リフレックス(ミルタザピン)
- コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)
- デパス(エチゾラム)
抗うつ薬や抗不安薬が治療に使われるのは意外な気がしませんか?
実は頭痛が慢性化してしまうと、その頭痛自体がストレスの要因となってしまいます。
その後、二次的にうつ症状や不安を生じやすいのです。
頭痛 ←→ うつや不安症などの精神疾患 |
また、その逆の場合もあり、精神疾患の身体症状として頭痛が出ることもあります。
どちらも相互に関連しあっているのです。
筋電位バイオフィードバック療法
筋電図計という筋肉の緊張度を測る機械を使用する方法です。
モニターに僧帽筋などの緊張度のグラフが表示されるので、自分がどのくらい筋肉が硬直しているのかが自覚できます。
自ら筋肉を緩める意識をして、筋肉の緊張をコントロールするという方法です。
認知行動療法
今自らにかかっているストレスと頭痛について理解し、頭痛とストレスの関係を新たに認識し直す方法です。
ストレスをためやすい方は、いつもストレスをかかるような考え方の癖を持っていることが少なくありません。そのような考え方の癖を変えることで、ストレスを少なくします。
運動療法
ウォーキングやストレッチなど、普段使っていない筋肉を動かすことで改善を目指します。
軽度の運動は、ストレスの解消やセロトニンの分泌のバランスを整えます。
ストレッチは、僧帽筋や側頭筋など緊張型頭痛の方が凝りやすい部分を伸ばすものを取り入れると効果的です。
鍼灸やツボの刺激
頭痛の軽減、筋肉の状態を改善する経穴(ツボ)を刺激します。
比較的短期間で効果が出ることが多いです。
頭痛に関わる有名なツボとしては、
百会(ひゃくえ)
血流の促進、不眠症の改善。自律神経を整える働きがあると言われています。
完骨(かんこつ)
首の痛み、頭痛を軽減と言われています。
天容(てんよう)
首の凝りや頭痛、喉の痛みを軽減すると言われています。
おでこにタイガーバームを塗る。
Tiger Balm White Ointment 30g |
ヴィックス ヴェポラッブ 50g |
タイガーバームなどメントール入りの軟膏をおでこに塗ると、頭痛が緩和されるとの報告があります。
lancet neurol 2008 jan ;7(1):70-83
まとめ
- 緊張型頭痛は、筋肉が凝り血行が悪くなることから始まる。
- 症状は、頭全体が締め付けられるような頭痛が、30分から1週間つづくこともある。
- 治し方は、痛み止めを飲む他、認知行動療法、運動療法などがある。
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