「なんか私、頭痛が起こる前に物の見え方が変わる。」
「目の前に歯車のようなチカチカした点が出て、それが終わると頭痛がする。」
など.片頭痛持ちの人が頭痛が起こる前に前兆がある人もいます。
今回は、片頭痛の前兆症状と閃輝暗点(せんきあんてん)について説明します。
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閃輝暗点(せんきあんてん)とは
まず、自分の視界の中にピカピカと点滅するような点のような光が見えます。
それは、だんだんと変化します。
大きくなったり、星のような形、歯車のような形などになったり。
人によってはその光のせいで、自分の視野が全く見えなくなってしまったり真ん中の部分だけが非常に見えにくい状態になります。
例えると、あなたが新聞を読んでいるとします。
文字を読もうとして、目のピントを合わせようとするのですが、なぜかぼやけて見えにくくなります。
そして、周りにチカチカした光やジグザグの線が現れ、その光の線が消えると片頭痛の痛みが始まるというものです。
人によってはチクチクした感覚やしびれた感覚が現れる人もいます。
顔や手や足などに現れ、1時間ぐらい持続する場合もあります。
閃輝暗点と他の病気の関係
片頭痛の前駆症状として有名な閃輝暗点ですが。他の病気が潜んでいる場合もあります。
光視症(こうししょう)
ピカピカした光が見えてくる光視症の場合があります。
これは、眼の中の硝子体と網膜が癒着するなどの原因によって、網膜が刺激され光を感じてしまうからです。
原因疾患としては、網膜剥離や眼内出血などがあります。
虹視症(こうししょう)
まぶしい光を見たときに、その周りに虹がかかったように見える虹視症の場合があります。
原因疾患としては、急性緑内障などがあります。
緑内障の急性発作の場合は、目の激しい痛みが起こりますので、虹がかかったような見え方+目や頭の激しい痛みがあったら、すぐに病院へ行きましょう。
脳梗塞(のうこうそく)
脳の血管が血栓やプラークなどの影響で詰まってしまう病気です。
血管が詰まると、その先の脳神経細胞への栄養がいきわたらなくなってしまい、機能低下がおります。目の神経にかかわる場所だと視覚障害が出ます。
脳腫瘍
脳の頭蓋骨の中にできものが出来てしまう病気です。
できものが大きくなってくると、周りの神経細胞を圧迫してしまい、機能低下がおります。
目の神経にかかわる場所だと視覚障害が出ます。
閃輝暗点で、どの病院へ行くべきか?
目の病気が気になる場合は、眼科の受診になります。
脳の病気が気になる場合は、脳神経外科の受診になります。
また、頭痛が気になる場合は、頭痛外来、脳神経外科、神経外科などの受診になります。
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片頭痛と前兆症状について
片頭痛の人で前兆症状がある人は約30%です。残り70の人は何の前触れもなく片頭痛が始まります。
具体的な前兆症状は、ものの見え方が変わってきたり、物を触った感覚がいつもと違うなどの症状がでます。
なかでも、片頭痛持ちの人に最も起こりやすい前兆症状は先ほど説明した閃輝暗点です。
片頭痛の前兆は、どのくらいの時間続く
前兆症状が一度始まってしまうと、多くの場合は約30分程度症状が続きます。
長い人では1時間程度続く人もいます。
前兆症状だけあって、片頭痛が起きない場合もまれにあります。
前兆症状が出た時はどうするべきか?
残念なことに、前兆症状を治療または止める方法というのがないようです。
しかし、前兆症状が出た後に頭痛が起こるかなと知ることができます。
この気付きを利用します。
この間に吐き気どめを飲めば、吐き気が起きずに頭痛が激しくなった時にトリプタン系の薬を素早く飲めます。
また、目への光の刺激が強くなっている場合があるので、まぶしい光が差し込まないところへ移動したり、休む準備を整えることも大切です。
まとめ
- 閃輝暗点は、片頭痛の前兆症状の他に、眼の病気や脳の病気と関係がある。
- 閃輝暗点があったら、病院は脳神経外科の受診がオススメ。
- 片頭痛の閃輝暗点が起こったら、刺激の少ない場所へ移動することが大切。
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