ナザール点鼻液 新商品と旧商品は何がどう違う?

ナザール点鼻薬1 アレルギーの薬

ナザール点鼻薬1

 

「ナザール点鼻薬って新商品が発売されたけど、昔の商品と何が違うの?」

「CM では鼻炎を元から治すって言ってたけどホント?」

「ナザール点鼻薬について、わかりやすくまとめて欲しい。」

など鼻炎でお困りの方は、ナザール点鼻液が気になっていると思います。

今回は、ナザール点鼻薬の新商品と旧商品の違いについて、まとめてみました。

 

 

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新商品のナザール点鼻薬

【指定第2類医薬品】ナザールαAR<季節性アレルギー専用> 10mL

※セルフメディケーション税制対象商品

 

新商品のナザール点鼻薬は、ナザールαARになります。

有効成分には、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルが含まれています。

このベクロメタゾンというのは、ステロイド成分であり鼻粘膜のアレルギー症状を効果的に改善してくれます。

 

同じ名前でもステロイドの濃度が違うものが発売されていて、

  • 濃度が高いものが、ナザールαAR 0.1%
  • 濃度が低いものが、ナザールαAR

と、0.1%がつくものの方が濃度が高いです。

 

医療用の点鼻薬でいうと、

  • アルロイヤー点鼻液
  • ナイスピー点鼻液
  • ベクロメタゾン点鼻液50μg「サワイ」

などが、ナザールαAR0.1%と同じ成分、含有量になります。

 

ステロイドという名前を聞くと不安を覚える方がいるかもしれませんね。

でも、現在の鼻炎薬ガイドラインでは、ステロイドの点鼻薬を併用することが標準的な治療として定められています。

通年性アレルギーガイドライン

QLifeProより引用

上記の鼻噴霧用ステロイド薬に、今回の薬が該当します。

ステロイド点鼻薬を使っている間は、アレルギー反応自体が抑えられることになります。

 

 

アンテドラッグステロイド配合

アンテドラッグとは、体に吸収された後に分解されやすく、すぐに薬の効力を失う薬のことです。このナザールαARのステロイド薬が該当します。

自分の体にどういうメリットがあるかというと、鼻粘膜に付着したときはその部分で効果的に薬効を発揮して、体に吸収される微量なステロイド成分は、アンテドラッグ効果によってすみやかに分解されます。

つまり、体に負担がかかりにくいステロイド成分ということです。

 

 

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今までのナザール点鼻薬

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

昔から発売されているナザール点鼻薬といえば、ナザール「スプレー」のことです。

有効成分には、

  • ナファゾリン(血管収縮成分)
  • クロルフェニラミン(抗アレルギー成分)
  • ベンザルコニウム(殺菌成分)

が含まれていてアレルギー性鼻炎や鼻水、特に鼻づまりに有効な薬です。

 

即効性がある

血管収縮成分が含まれているので、点鼻薬を使ってから5分〜10分の短い時間で効果を感じる方が多いです。ナファゾリンには即効性があるんです。

しかし、継続して血管収縮成分を使い続けてしまうと、鼻粘膜の血管が変性してきてだんだんと薬が効かなくなります。なので、継続して使うことはお勧めできません。

 

 

新製品のナザールと今までのナザールとの違い

一言で言うと、有効成分が「ステロイド」か「血管収縮剤」かの違いです。

この違いが、効果が出てくるまでの時間と継続して使えるかに関わってきます。

 

効果が出てくるまでの時間

ナザールスプレー > ナザールαAR

今までのナザールスプレーの方が早く効果が出てきます。

これは血管収縮剤の方が、ステロイドの成分と比べて効果が出るまでの時間が短いからです。

したがって、鼻づまりを1秒でも早く治したい方には、今までのナザールがおすすめです。

 

継続して使用可能か?

ナザールαAR > ナザールスプレー

新製品のナザールαARの方が、継続して使っても安心です。

その理由は、点鼻薬のステロイド成分は鼻炎薬ガイドラインで標準的な治療として定められているからです。

したがって、慢性的な鼻炎がある方や花粉症のシーズンに継続して薬を使っていきたい方には新しいナザールαARがおすすめです。

 

 

まとめ

  • ナザールの新製品と旧製品の違いは、有効成分がステロイド成分か血管収縮剤か。
  • ステロイド成分は、即効性に欠けるが継続して使用することができる。
  • 血管収縮剤は、即効性があるが継続して使うと鼻づまりの副作用が起きやすい。

 

 

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