「片頭痛の予防薬ってどんなものがあるの?」
「病院で薬をもらったけど、どんなものなのか知りたい。」
など、頭痛と薬って色々と気になると思います。
今回は、片頭痛の予防薬についてまとめてみました。
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片頭痛の予防薬は、5種類
病院で処方される片頭痛の予防薬は、大きく分けて5種類です。
- カルシウム拮抗薬
- βブロッカー
- 抗てんかん薬
- 抗うつ薬
- 高血圧薬(ARB)
片頭痛の予防専用のものや、通常は他の病気の時に使うんだけど、片頭痛の予防にも使うというものがあります。
カルシウム拮抗薬
- ロメリジン(商品名:ミグシス、テラナス)
- ベラパミル(商品名:ワソラン)
薬の効き方
血管の収縮や拡張には、実は血液中のカルシウムが関わっています。
カルシウム拮抗薬というのは、筋肉へのカルシウムの取り込みをブロックすることで、血管が収縮するのを防ぎます。その結果、効果を発揮します。
カルシウムの取り込みに関わるとのことで、骨の密度が弱くなると思う人がいるかもしれません。
しかし、実際はそんなことはありません。
日本高血圧学会の発表資料を見てみると、骨密度を低下させるどころか、むしろ増加する場合すらあるとのことです。
ミグシスやテラナスは、片頭痛の予防の専門薬です。
他の病気で使われることはまずありません。
ワソランは、狭心症や不整脈の治療、または群発頭痛の予防薬として使われることもあります。
副作用
めまいや顔のほてりなどがあります。
βブロッカー
- プロプラノロール(商品名:インデラル、セロケン)
- アテノロール(商品名:テノーミン)
- メトプロロール(商品名:ロプレロール)
薬の効き方
体の中にあるβ(ベータ)受容体は、交感神経の興奮に関わっています。
そのβ受容体をブロックすることで、血圧を安定させたり、心臓の動きを穏やかにする効果を発揮します。
副作用
徐脈、めまいなどがあります。
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抗てんかん薬
- バルプロ酸(商品名:デパケン、セレニカ、バレリン)
- トピラマート(商品名:トピナ)
薬の効き方
抗てんかん薬には、脳の中の異常興奮や電気刺激を抑える働きがあります。
副作用
肝機能障害や貧血などが報告されています。
抗うつ薬
- アミトリプチリン(商品名:トリプタノール)
- イミプラミン(商品名:トフラニール)
- トラゾドン(商品名:デジレル、レスリン)
- フルボキサミン (商品名:デプロメール、ルボックス)
- パロキセチン (商品名:パキシル)
- セルトラリン (商品名:ジェイゾロフト)
薬の効き方
抗うつ薬は、神経伝達物質を調節する働きがあります。
片頭痛は、神経伝達物質のセロトニンと関わりが深いです。
抗うつ薬を飲むことで、その活性を調節します。
副作用
眠気、口渇などがあります。
高血圧薬 ARB
- カンデサルタン (商品名:ブロプレス)
- オルメサルタン (商品名:オルメテック)
薬の効き方
高血圧の治療薬の中で、ARB(アンギオテンシンⅡ受容体阻害薬)という種類の薬は、臓器の保護作用があることが知られています。
血圧の調節や臓器を守る働きを期待して、片頭痛の予防薬として使われることがあります。
副作用
血管浮腫や肝機能障害などが報告されています。
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まとめ
- 片頭痛の予防専門の薬は、ミグシスとテラナスだけ。
- 脳に作用する薬や、血圧に作用する薬は片頭痛の予防薬として使われることがある。
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