「便秘薬って飲むとすぐに効果が出るの?」
「自分の飲む便秘薬は、薬の効果が出るまでどれぐらい時間がかかる?」
「便秘薬の効く時間をまとめたものが知りたい。」
など色々な疑問があると思います。
今回は、便秘薬が効き始めるまでの時間についてまとめてみました。
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便秘薬と時間の一覧表
薬品名 | 作用発現までの時間 |
---|---|
グリセリン浣腸 | 3~5分 |
新レシカルボン坐剤 | 10~30分 |
テレミンソフト坐剤 | 5~60分 |
酸化マグネシウム | 2~6時間 |
ヒマシ油 | 2~6時間 |
センナ類 | 6~10時間 |
アントラキノン系 | 6~12時間 |
ピコスルファートナトリウム | 7~12時間 |
バルコーゼ | 12時間以上 |
この表からわかることは、
- 浣腸や坐剤など、おしりから注入する薬は効き始めるまでの時間が非常に早い。
- 酸化マグネシウムなどの非刺激性下剤は、2~6時間で効く。
- 大腸刺激性下剤は、6~12時間で効く。
です。時間別に解説してみます。
薬が効くまでの時間が、60分以内
- グリセリン浣腸 3~5分
- 新レシカルボン坐剤 10~30分
- テレミンソフト坐剤 5~60分
浣腸や新レシカルボン坐剤など、肛門から挿入するタイプの薬は、薬の効果が非常に早く出ます。その理由は、肛門から薬を入れることで、速やかに大腸や直腸に届くからです。飲み薬だと、口から飲んで胃に通過して、小腸を通過して大腸に到達して初めて効果が出てきます。
このように早く効く薬は、旅行先だけで便秘になってしまう人使われることがあります。薬の効果時間が60分以内に現れると分かっているので、便意を起こしたい時間をコントロールできるのです。
【関連記事】便秘薬 グリセリン浣腸の効果や使い方についてのまとめ
【関連記事】便秘薬 新レシカルボン坐剤などは、飲み薬とどう違うのか?
薬が効くまでの時間が2~6時間
- 酸化マグネシウム 2~6時間
- ヒマシ油 2~6時間
酸化マグネシウムは、飲み薬の中で効果が出るまでの時間が早い便秘薬になります。その理由は、薬が大腸に届けば分解・活性化が必要なく、そのまま効くからです。
他のアントラキノン系やピコスルファートナトリウムなどは、大腸に届いた後、腸内細菌の働きによって分解されて、活性化体になったものが効果を発揮します。分解される時間があるかないかの差です。
でも、酸化マグネシウムを飲んで、6時間では全く効かないという人もなかにはいます。そういう人は、便がとても硬い状態であったり、大腸刺激性下剤を使っていて酸化マグネシウムに切り替えた直後などのケースが考えられます。
この場合は、薬を継続することによって便が柔らかくなり、今までよりも弱い力で便を押し出すことができるようになるので、薬を継続して服用することが大切です。
ヒマシ油は、以前よく使われていた便秘薬です。現在は、食中毒や異物排除の目的で使われることがあります。
【関連記事】便秘薬 酸化マグネシウムのまとめ 市販品、副作用、他の薬との飲み合わせとは?
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薬の効くまでの時間が6~12時間
- センナ類 6~10時間
- アントラキノン系 6~12時間
- ピコスルファートナトリウム 7~12時間
センナやピコスルファートナトリウムなどの大腸刺激性下剤は、薬の効果が出るまでに6~12時間かかります。酸化マグネシウムなどに比べて時間がかかる理由は、大腸に到達してから代謝活性化されなければ薬の効果が発揮されないからです。
薬を飲む時間は、1日1回寝る前で飲むことが多くなります。そのことによって、翌日の朝に薬が効くようにして、排便を促します。
【関連記事】便秘薬 コーラックなどの大腸刺激性の下剤ってどんな薬なの?
薬の効くまでの時間が12時間以上
- バルコーゼ 12時間以上
バルコーゼは、不溶性食物繊維と同じように水を含むと膨張して腸を活発化させる薬です。
このお薬の場合は、飲んでから効果が出るまでの時間が12時間以上かかります。毎日継続して服用すると、48〜72時間で効果が一番強くなります。
薬というよりも、人工的に作られた食物繊維という感じがします。このことからわかることは、食物繊維も継続して摂ることが大事ということです。
まとめ
- 60分以内で効くのは、浣腸や坐剤。
- 2~6時間で効くのは、酸化マグネシウムなど。
- 6~12時間で効くのは、大腸刺激性下剤。
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