便秘薬の選び方 自分に合う薬を簡単に見極める方法を紹介します。

便秘薬の選び方 便秘・腸内環境

便秘薬の選び方

 

「便秘薬って、いっぱいあるからどれを選んでいいかわからない。」

「どの便秘薬が自分に合っているか、わかる方法ってある?」

「便秘の種類に合わせて、下剤を使い分けたい。」

などいろいろな疑問があると思います。

今回は、自分に合う便秘薬を見極める方法について、まとめてみました。

 

 

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便秘の種類は3タイプ

まず大事なのが、便秘薬を選ぶ前に自分がどのタイプの便秘なのかを見極めることです。

便秘のタイプがわからなければ、それに合う薬も選ぶことができません。

大まかではありますが、便秘は3つのタイプに分けることができます。

  • 弛緩(しかん)性便秘
  • けいれん性便秘
  • 直腸性便秘

自分はどの種類に当てはまりそうか、考えながら読んでみて下さい。

そして、そのタイプに適した便秘薬を紹介しています。

 

弛緩性便秘

弛緩性便秘02

日本人の便秘のタイプとして、一番多いです。

腸の動きが弱くなり、食べカスをうまく肛門まで運ぶことができなくなり便秘になります。

具体的な症状としては、硬い便が出たり、いつもお腹が張った感じがするなどです。

原因として多いのは、運動不足であまり体を動かさなかったり、急激なダイエットをして筋肉の量を落としてしまうことです。

【関連記事】硬い便やお腹が張るのは、弛緩性便秘の症状かも。あなたは大丈夫?

 

弛緩性便秘に合う薬

コーラック、センナなどの大腸刺激性下剤がおすすめです。

弛緩性便秘は、腸の動きが弱くなっているので刺激してやると、動きが活発になり排便を促進します。

【関連記事】便秘薬 コーラックなどの大腸刺激性の下剤ってどんな薬なの?

 

弛緩性便秘に合わない薬

弛緩性便秘に、使ってはダメな薬は特にありません

非刺激性の酸化マグネシウムは刺激がないから、腸を刺激することが必要な弛緩性便秘に合わないのではないかと思うかもしれません。

確かにその通りかもしれませんが、使ったからといって弛緩性便秘が悪化することは全くありません。むしろ、便が柔らかくなる作用で、腸の力が弱くても排便が改善する作用が期待できます。

 

 

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けいれん性便秘

痙攣性便秘2

腸の動きが活発になりすぎて、うまく協調して蠕動運動ができないために食べかすをうまく運べなくなり、便秘になります。

具体的な症状としては、コロコロとしたウサギの糞のような便が出たり、便秘だけでなく下痢の症状も出るなどです。

原因として多いのは、ストレスによる自律神経の乱れです。

腸の動きは自律神経がコントロールしているので、自律神経が乱れると、腸の動きも乱れてしまうのです。

【関連記事】コロコロとした便や、下痢や便秘を繰り返すけいれん性便秘ってどんな症状?

 

けいれん性便秘に合う薬

便秘薬というよりも自律神経を整える薬の方が適しています。

原因が自律神経にあるので、便を柔らかくしたり、腸を刺激してもあまり意味がないのかなと思います。

自律神経を整える作用がある【聞くだけで自律神経が整うCDブック 心と体のしつこい不調を改善編】などは、いかがでしょうか?

 

けいれん性便秘に合わない薬

けいれん性便秘に、コーラック、センナなどの大腸刺激性下剤を使ってはダメです。

もともと腸の運動が過剰になっているところに、さらに刺激を加えてしまうと症状が悪化してしまいます。他の刺激性ではない酸化マグネシウムなどは、飲んでもよいと思います。

 

直腸性便秘

直腸型便秘2

便が肛門の隣の直腸まで来ているのに、便意を感じることができない状態です。

出口付近が詰まっていて、便の渋滞状態なのです。

具体的な症状としては、排便の際に力を入れてもなかなか出ない。排便が終わったのにまだ残っている感じがある。

原因は、トイレを我慢する習慣です。我慢するのが当たり前になっていると、便意を感じにくくなってしまうのです。

【関連記事】トイレでいきんでも、便が出ない…。直腸性便秘ってどんな症状?

 

直腸性便秘に合う薬

座薬タイプの新レシカルボン坐剤がおすすめです。

新レシカルボン坐剤は、溶けると炭酸ガスを発生して腸を刺激して便意を促します。

【関連記事】便秘薬 新レシカルボン坐剤などは、飲み薬とどう違うのか?

 

直腸性便秘に注意が必要な薬

大腸刺激性下剤を使うときには注意が必要です。

  • 軽度の直腸性便秘には使っても良いです。
  • 重度の直腸性便秘には使ってはいけません。

つまり、直腸性便秘の重症度によって変わってくるのです。

これは、なぜなのでしょうか?

 

その理由は、重度の直腸性便秘の方は、肛門付近にたくさんの便がたまっています。便の出口がふさがった状態で、大腸に刺激を与えて便を出そうとすると過剰に圧力が高まってしまい、腹痛や、切れ痔などの症状が起こりやすくなります。

 

例えるならば、ホースで庭の草花に水まきをする時を考えてみてください。ホースの水の出口を手の指でふさいで、蛇口をひねって水をより多く出したらどうなるでしょうか?水の圧力が高まりますよね。それと同じことです。

 

あまりに重症な直腸性便秘の方は、まず浣腸などで肛門付近に溜まった宿便を一度出して、それから大腸刺激性下剤を飲むなどした方が安全だと思います。

 

まとめ

  • 弛緩性便秘には、大腸刺激性下剤が有効。
  • けいれん性便秘には、自律神経を整えることが有効。
  • 直腸性便秘には新レシカルボン坐剤が有効。

 

 

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