抗生物質でアレルギー症状が出たとき、薬の名前を記録する大切さとは?

「抗生物質を飲んで具合が悪くなったことがある。」

「抗生物質で副作用が出た経験がある。」

「抗生物質を飲むとアレルギーが出る体質だ。」

そんな経験ありませんか?

そのままにしておくと…。

「知らない間に、また同じ抗生物質を飲んで具合が悪くなる。」

「具合が悪くなるのと同じ名前の抗生物質でないのに、運悪く成分が同じで副作用が出てくる。」

「お医者さんにどう伝えていいかわからない。」

なんてことになってしまうかもしれません。

一度具合が悪くなった薬を飲みたくはないし、飲むとしてもなるべくリスクが少ない方法で対処したいですよね。

今回は、抗生物質でアレルギー症状が出たとき、薬の名前を記録する大切さについて、まとめてみました。

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この記事を書いたきっかけ

今回は、コメントで以下の文面を頂いたので、その返信としてこの記事を書きました。

大変勉強になりました。

以前、切り傷に抗生物質を処方されましたがアレルギー症状が皮膚に出てしまいました。
確か「藤沢クルペン」だったと記憶しています。

症状から、病院に薬の変更を依頼したのですが、どのタイプの抗生物質が合わないのかという、丁寧な説明はありませんでした。

私自身、抗生物質に沢山の種類があり、アレルギー反応を起こす人がいる事さえ知りませんでした。/聖ロカ病院でした。

その数年後、巻き爪か何かの怪我で他の病院で診て貰った時に、ゲンタシン軟膏を処方されました。それには反応もなく無事に治癒しました。

藤沢薬品が統合されて、且つ古い薬の為、タイプの判別が出来ないままです。

現在、歯の治療中で、やはり化膿止めとして抗生物質が処方される予定ですが、どうしたらよいのか分かりません。

お忙しいところ恐縮ですが、教えていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。

抗生物質の種類5つ 病院でよくもらう抗生剤のコメントより

私の記事で参考になる部分があったようでよかったです(^^)

薬を飲んで一度でも具合が悪くなった経験があると、薬を飲むこと自体が恐怖に感じますよね。アレルギー症状が出るならば、なおさら困ると思います。

このような場合に、抗生物質を飲まなければいけないとき、薬の副作用のリスクを減らすことについて考えていきたいと思います。

ただ、最初に結論を申し上げてしまいますが、

【クルペン(ペニシリン系抗生物質)で、皮膚のアレルギー症状が出たことがあります。】

と伝えて頂ければ大丈夫です(^^)

副作用が出た薬の名前を正確に記録する。

まず今回のご相談では、「藤沢クルペン」で具合が悪くなったとのことです。

確かにGoogleで検索してみると、クルペンという薬は存在しているようです。

正確な名前を覚えておいていただいて、助かりました(^^)

そんな当たり前のことかもしれませんが、名前が一文字違うと検索することができずに、薬の正確な情報が分からなくなってしまうこともあります。

問い合わせで、

「具合が悪くなったのは、白い錠剤の抗生物質だよ。専門家だからわかるでしょう?」

と言われても、医療用で使用する抗生物質は数タイプ、数十種類あって特定が難しいです。

時間がたつと、人間の記憶は曖昧になっていきます。

薬の名前を書き留めておくことが自分の身をまもることにつながります。

薬の名前から抗生物質ではどの種類に当てはまるかを考える。

これは、今回私に質問していただいた中で最も知りたかったことだと思います。

クルペンは、現在は使用されていないようですが、データが残っていました。

[禁忌]
[禁忌]
(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者

[原則禁忌]
(次の患者には投与しないことを原則とするが,特に必要とする場合には慎重に投与すること)
本剤の成分又はペニシリン系抗生物質に対し,過敏症の既往歴のある患者
[慎重投与]
[慎重投与]
(次の患者には慎重に投与すること)
(1)セフェム系抗生物質に対し,過敏症の既往歴のある患者
(2)本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
(3)高度の腎障害のある患者[血中濃度が持続するので,腎障害の程度に応じて投与量を減量し,投与の間隔をあけて使用すること]
(4)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

旭川医科大学のHPより一部引用

この項目を見ると、

[原則禁忌]
本剤の成分又はペニシリン系抗生物質に対し,過敏症の既往歴のある患者

[慎重投与]
(次の患者には慎重に投与すること)
(1)セフェム系抗生物質に対し,過敏症の既往歴のある患者

原則禁忌と慎重投与では、原則禁忌の方が使用してはならないという事に近いです。

なので、このことから「藤沢クルペン」は、ペニシリン系抗生物質ということが推察されます。

病院や医師に副作用が出た薬の内容を伝える。

病院や歯医者さんに掛かるときに、具合が悪くなった薬を伝えることがあると思いますが、なるべく正確に伝えることで、より良い治療が受けられることになります。

今回の場合だと、

クルペン(ペニシリン系抗生物質)で、皮膚のアレルギー症状が出たことがあります。

と伝えていただければ大丈夫です。

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副作用歴のある抗生物質の名前を知った医師は、どう対処してくれるの?

まず当たり前ですが、副作用が出たことがある抗生物質そのものを処方することはありません。今回の場合だと、クルペンそのものが処方されることはないでしょう。現在使われていませんもんね。

そして、次から医師によって異なってくると思うのですが、副作用が出たのと違う種類の抗生物質を使う場合と同じ種類の抗生物質を使うケースがあります。

副作用が出たのと違う種類の抗生物質を使う場合

これは抗生物質を使う際に、リスクを減らせる方法の1つだと思います。

例えば、ペニシリン系抗生物質で副作用が出たことがある人に対して、ニューキノロン系抗生物質を使うという選択です。

抗生物質の〇〇系という分類では、抗生物質の化学構造で似ている部分があり、その仲間として分類されています。

なので、違う種類の抗生物質を使うと、化学構造としては別物であり、アレルギーのリスクなどは異なると考えられています。

しかし、抗生物質の種類の中で化学構造が比較的似ているものがあります。

それは、ペニシリン系抗生物質とセフェム系抗生物質です。

化学構造が似ているがゆえに、人によってはペニシリン系の抗生物質で副作用が出た方は、セフェム抗生物質でも副作用が出るケースがあります。

副作用が出たのと同じ種類の抗生物質を使う場合

医師によっては、副作用が出たのと同じ種類の抗生物質を使うケースもあります。

例えば、ペニシリン系抗生物質のクルペンで副作用が出たことがある人に、ペニシリン系抗生物質のサワシリンを出すケースなどです。

その理由としては、抗生物質の〇〇系という分類では、抗生物質の化学構造で似ている部分があったとしても、その細部まで完全には一致しないので、副作用のリスクは特に変わらないという考え方です。

また別のケースでは、セフェム系抗生物質のフロモックスで具合が悪くなったことがある人に、セフェム系抗生物質のメイアクトを処方する場合などです。同じ種類でも全く同一でなければ大丈夫という人が結構います。

その他の理由としては、抗生物質は効果が期待できる細菌群が決まっており、少しリスクが高くてもその抗生物質を使わざるを得ない場合などです。

その他、ゲンタシン軟膏について

ゲンタシン軟膏も抗生物質です。

これは私は紹介していなかったのですが、ケンタシン軟膏に含まれるのは「ゲンタマイシン」というアミノグリコシド系の抗生物質です。

このアミノグリコシド系というのは、飲み薬としてあまり使われることがない抗生物質です。その理由としては、体の中に取り込まれる率が非常に低くて、吸収されにくい抗生物質というイメージがあります。

なので塗り薬として配合されていたり、注射剤として利用されたりします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は質問に答える形で、さっさと簡単にまとめてしまいました。

いずれにしろ、医療関係者に薬の正確な名前や情報を伝えることで、自分自身が薬を飲む時のリスクを減らすことができます。

ただ、実際に副作用が起こったときには、薬の名前を記録するとわかっていても、ついついあとまわしにしてしまうこともあるのかもしれませんが、とても大切なことなのでしっかりと記録しておくと役立ちますよ。

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抗生物質の種類5つ 病院でよくもらう抗生剤

お時間を使って、最後まで記事を読んで頂いて、ありがとうございました。
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