2015年12月14日のスッキリで、腸内フローラと健康についての特集をやっていました。
腸内フローラって名前は聞いたことあるんですが、体にとってどんな意味を持つのでしょうか?
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辨野義己先生とは?
理化学研究所
イノベーション推進センター
辨野義己 博士
腸に関する様々な本も執筆されています。
腸内フローラとは?
腸の中に住んでいる腸内細菌のこと。
ヒトの体の中には、1000種類500兆個を超える腸内細菌が住んでいる。
重さにすると、1.5~2kgくらい。
フローラとは、ラテン語で花畑の意味があります。
色々な腸内細菌がいる環境が、お花畑になぞらえてフローラと呼ばれるようになったんですね。
腸内細菌は3種類に分けられる。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。
善玉菌とは
ヒトに対して、役に立つ働きをしてくれる腸内細菌。
有名なものとして、ビフィズス菌や乳酸菌など。
消化・吸収を促進したり、免疫力を高めてくれたりする。
悪玉菌とは
ヒトに対して、有害な働きをする腸内細菌。
有名なものとして大腸菌やブドウ球菌など。
有害物質を生み出し、病気の元となる細菌。
日和見菌とは
ヒトに対して、善でも悪にもなりえる腸内細菌。
善玉菌と悪玉菌の優位な方に加勢する
ゆえに、善玉菌にも悪玉菌にもなり得る中立な立場の菌。
腸内環境の理想的なバランスは
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
これが、腸内環境の理想的なバランスなのだそうです。
確かにこのバランスだと、善玉菌優位となり日和見菌は善玉菌に加勢してくれますもんね。
しかも、悪玉菌が1と0でないのも面白いですね。普通、悪は0の方がいいかなと思ったりするのですが、悪には悪の働きがあり、それが結果として善玉菌に対していい刺激となっているのかもしれません。
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腸内フローラの意味 5つ
1.腸内フローラがあることで、外部からの病原体が腸内に住み着くことを予防します。
これは、すでに腸内細菌が腸の中に住んでいるので、後から入ってきた外部者は住み着くのが困難になるためです。
2.腸内細菌が食物繊維を消化して、酪酸、プロピオン酸、乳酸などの有機酸を作り出します。
この有機酸があると腸内環境が酸性に傾き、悪玉菌が増殖しにくい環境となります。
3.腸内細菌が、ビタミンB類など人によって必要なビタミンを作ってくれます。
4.腸内細菌が、セロトニンなどの神経伝達物質の合成に関わっています。
さらに、神経伝達物質の材料の合成にもつながりがあります。
セロトニンなどの神経伝達物質が不足すると、うつ病などの心の病のリスクが増加します。
5.ヒトの免疫力の70%は、腸内に集中している。腸内細菌と深いつながりがある。
腸内環境が乱れていると、感染症にかかりやすくなります。
腸内環境と関連する病気とは
高血圧、動脈硬化、肥満、自閉症、喘息、アトピーなど現代の病気のありとあらゆるものと関連があることが分かってきた。
肥満などの例においては、食べても食べても太らない人っていますよね。すごく羨ましいんです。それに対して、少ししか食べないのに食べた分だけお肉がついてしまう人もいます。それも腸内細菌が関係しているというのです。
通常の人は、食べたものを吸収して栄養とします。
しかし、太りやすい人は、腸内細菌の関係で食べ物の消化吸収の過程が普通の人と異なり、過剰なエネルギー摂取が起こっているというのです。
同じものを食べていて、差がでてしまうのは、腸内環境のバランスが異なっていたからなんですね。
まとめ
- ヒトの体の中には、1000種類500兆個を超える腸内細菌が住んでいる。
- 善玉菌とは、ヒトに対して役に立つ働きをしてくれる腸内細菌。
- 悪玉菌とは、ヒトに対して有害な働きをする腸内細菌。
- 日和見菌とは、ヒトに対して善でも悪にもなりえる腸内細菌。
- 腸内環境の理想的なバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
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