インフルエンザはウイルスと菌の2種類 抗生物質が効かないのはどちら?

抗生物質

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「インフルエンザにかかっちゃった…。抗生物質は飲むのかな?」

「うちの子も中耳炎でインフルエンザが原因と言ってたけど、ホントかしら?」

 

など、インフルエンザと抗生物質ってややこしいですよね。

あなたがこの記事を読むことで、

  • インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌の違いを理解できる。
  • インフルエンザの予防接種の時に、抗生物質を飲んでいても大丈夫を理解できる。
  • インフルエンザにかかった時に、タミフルなどと一緒に抗生物質を飲む意味が理解できる。

 

など、インフルエンザと抗生物質の関係を理解する手助けが出来たらいいなと思います。

 

 

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インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌

一般にインフルエンザというと、冬に季節性の感染症を引き起こすインフルエンザウイルスのことを指すことが多いです。

それに対して、インフルエンザという名前を持つ細菌がいます。

 

インフルエンザウイルスとは?

インフルエンザは、ウイルスです。ウイルスは細菌よりも小さいです。

インフルエンザウイルスの大きさは、0.1μm。つまり、0.0001mmゼロが4つ。

ヒトに感染すると、熱、関節の痛みなど、インフルエンザの症状を起こします。

抗生物質は無効。効果がありません。

治療には、抗ウイルス薬のタミフルやイナビルを使用します。

 

インフルエンザ菌とは?

それに対して、インフルエンザ菌という紛らわしいのもいます。

インフルエンザ菌は、1800年代にインフルエンザの原因菌として疑われた細菌です。

今では、インフルエンザの原因ではないことがわかっています。

 

b型インフルエンザ菌のことを「Hib」と言います。ヒブワクチンってこのことだったんですね。

細菌の大きさは平均1μm。つまり、0.001mmゼロが3つ。

ヒトに感染すると、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などを起こします

抗生物質は有効。アンピシリンなどの抗生物質が有効です。

 

 

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インフルエンザ予防接種と抗生物質の関係

インフルエンザの予防接種では、インフルエンザウイルスに対してのワクチンが使用されます。

 

もし仮に予防接種のときに、抗生物質を飲んでいたとするとワクチンの予防効果は得られるのか得られないのか、どちらだと思いますか?

 

理論上はワクチンの効果が得られると思います。

その理由としては、仮に予防接種の時に抗生物質を飲んでいても、それによってウイルスが死滅するわけではありません。きちんとした効果が期待できます。

 

ただ、抗生物質を飲んでいるときは体調が悪いことが多いので、予防接種自体が見送られることもあります。以前、熱が37,5℃以上あると、予防接種できないと書いてました。

 

 

インフルエンザの治療時に抗生物質を飲むのはなぜ?

インフルエンザで病院に行くと、タミフルなどの抗ウイルス薬の他に抗生物質をセットで処方されることもあります。

 

タミフル+抗生物質のセット

 

なぜ、お医者さんはインフルエンザウイルスに抗生物質は無効と知っているのに抗生物質を処方するのでしょうか?

 

その答えは、熱などの症状が出ている時は、インフルエンザウイルス以外に他の細菌が増殖している可能性もあるからです。

 

インフルエンザ単体が増殖していることが確定しているのであれば、抗ウイルス薬だけでいいのです。しかし、実際に体調が悪い時は他の細菌が増殖していることも考えて、場合によっては抗生物質を一緒に出します。

 

まとめ

  • インフルエンザウイルスに抗生物質は無効。効果が全くない。
  • インフルエンザ菌というのもいるが、中耳炎や副鼻腔炎の原因菌である。
  • インフルエンザの治療時は、他の細菌が増えている場合もあるので、抗生物質を飲む。

 

 

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