2015年11月18日の『ためしてガッテン』で、腹痛や下痢が続く原因と食べ物と治し方を放送をしていました。
ゆるいお腹の犯人と突発的な下痢が起こる理由としては、糖が原因の下痢と胆汁が原因の下痢にわけることができます。
それぞれ、見分け方と対応法が異なるので、しっかりと区別することが大切です。
詳しく見てみましょう。
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糖で下痢が起こるメカニズム
食べ物を分解し、吸収する場所が小腸です。
食品に含まれる糖の中には、小腸で分解、吸収しにくい種類があることが分かりました。
一例をあげると、パンに含まれる糖や牛乳に含まれている乳糖などです。
そのような種類の糖を含んだ食品をたくさん食べると、糖が小腸で吸収されることなく大腸にまで行ってしまいます。
大腸は、ふだん食品の水分を取り除いて硬い便を作っているのに、普段見かけない糖に驚いて、水分を出してやわらかい便を作ってしまいます。
これが、糖が原因の下痢という事になります。
下痢を起こす可能性がある糖を含む食品リスト
果糖・糖が集まってできた甘い食べ物の仲間
ブドウ、サクランボ、マンゴー、梨、リンゴ、はちみつ、甘みの多いお菓子など。
乳糖を含んだ食品
牛乳、ヨーグルト、チーズ、などの乳製品。
フルクタンの仲間
小麦、パスタ、ネギ、玉ねぎ、ニンニク、ブロッコリー、大豆など。
糖による下痢の対処法
少しずつ食べる
一度にたくさんの苦手な糖を取ってしまうと、小腸で吸収されず大腸に行ってしまうので、少しずつ食べるようにしましょう。
消化の良いものと合わせて食べる
苦手な糖が小腸を時間をかけて通過するように、消化の良い食品と合わせて食べるようにしましょう。
けれども、苦手な食品だからといって敬遠ばかりしていると、人間の体に必要な栄養を摂取できなくなってしまいます。バランスよく色々な食品を食べ、下痢をおこさないようにする事が大切です。
下痢を誘発しにくい食品
オーストラリアの医師、モナシュ大学のピーター・ギブソン教授は、下痢を誘発しにくい食品として、白米の他、豆腐、しょうゆ、などの大豆製品をあげています。
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胆汁で下痢が起こるメカニズム
胆のうから分泌される胆汁は、胃で分解できなかった脂肪を小腸で分解する働きがあり、小腸の入口のところで分泌されると言われています。
その胆汁は、感染症、食あたりによる炎症を繰り返した事で小腸の機能が落ちたり、盲腸の手術などで小腸を切ったことなどがあると、胆汁を吸収する働きが低下して大腸まで到達してしまいます。
胆汁は、大腸の水分を出したり、動きを活発にしてしまうので、下痢を起こしてしまうのです。
胆汁による下痢の見分け方
・その日の最初の食事の後に起こる。
・腹部に強い痛みはない。
・下痢を出してしまえばおさまる。
上記3つに当てはまるようなことがあれば、胆汁による下痢の可能性があります。
胆汁による下痢の対処法
一般的な止瀉薬は効きません。生活習慣で調整していく事が重要です。
朝食を摂る時間を変えてみる
朝ごはんを食べる時間を変えることで、下痢が起こる時間帯をある程度調節できる場合があります。その理由は、胆汁は食後に分泌されるからです。
家を出る時間から逆算するなどして、トイレの時間を確保しておくと精神的に余裕ができます。
朝ご飯を軽めにする
朝ごはんの量を軽くすることでも、下痢予防の効果が期待できます。
食事の量に比例して、胆汁の分泌が行われます。
食事の量が少なければ、必然的に分泌される胆汁の量も少なくなるため、大腸に移行する胆汁量が少なくなり、大腸への負担が軽くなります。
まとめ
- 消化されにくい糖が大腸に到達すると下痢の原因になる。
- 糖が原因の下痢の対処法は、ゆっくり食べたり、消化のよいものと食べる。
- 胆汁が大腸に到達すると下痢の原因になる。
- 胆汁が原因の下痢の対処法は、朝食の時間を変えてみたり、朝食を軽くする。
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