溶連菌の抗生物質はどんなものが使われる?

溶連菌と抗生物質

「溶連菌ですね。抗生物質を出して起きますから。」

病院ではそう言われて、抗生物質を処方されます。

実際は、どんな抗生物質が使われることが多いんでしょうか?

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溶連菌とは?

マスク

溶連菌は、グラム陽性のレンサ球菌です。

レンサ球菌とは、菌が増える時に連なった球菌に見えることから、連鎖球菌と呼ばれます。

抗生物質の種類を見極めるには、まずは相手のことをよく知らなければいけません。

グラム陽性ということは、細胞壁を持つ細菌ということになりますね。

細胞壁をもつので、ペニシリン系抗生物質やセフェム系抗生物質が有効となります。

溶連菌に使われる抗生物質

ペニシリン系抗生物質

アモキシシリン(商品名:サワシリン、商品名:パセトシン)を10日間服用。

セフェム系抗生物質

セフカペンピボキシル塩酸塩(商品名:フロモックス)

セフジトレンピボキシル(商品名:メイアクト)

セフテラムピボキシル(商品名:トミロン)

セフジニル(商品名:セフゾン)

のいずれかを5日間服用。

第一選択としては、アモキシシリンを10日間服用ということになります。

セフェム系の服用期間が5日間と短いのは、セフェム系はペニシリン系と比べて除菌率と臨床効果が優れていたことを考慮してだそうです。

しかし、これは目安であって実際の現場の医師の判断で、日数が変わったり、他の薬が使われることも十分にありえます。

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なぜ、10日間も抗生物質を飲まなくてはいけないのか?

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抗生物質って、元々そんなに長い期間飲む薬ではありませんよね。

耐性菌が発現しないように、効果が期待できる最低期間をしっかりと服用するのが基本的な考え方になります。

アモキシシリンを10日間を飲まないといけないのは、溶連菌特有の事情からです。

溶連菌感染症は、まず咽頭炎などの最初の症状が起きます。

そして、体の免疫反応の関係で、人によってはリウマチ熱急性糸球体腎炎と怖い病気になるリスクがあります。

急性糸球体腎炎とは

腎臓の組織の一部である『糸球体』に炎症が起こる病気です。

糸球体の働きは、腎臓において血液のフィルターの役目をしています。

タンパク質や赤血球などの体に必要な物質は尿に行かないようにして、老廃物や小さい物質などを尿に移行するようにします。

炎症が起きてしまうということは、言わばフィルターが目詰まりを起こした状態になります。

そうなると、老廃物が尿に移行しなくなり血液から尿をつくる働きが低下。そのうちに腎臓が全く機能しなくなる腎不全に至る可能性もあります

そのように、急性糸球体腎炎になることを防ぐために、アモキシシリンは投与日数が10日間になったと考えられます。

その他に使われる可能性がある抗生物質

マクロライド系抗生物質のクラリスロマイシンやニューキノロン系抗生物質トスフロキサシンが使われることがあります。いずれも溶連菌に効果があります。

ペニシリン系やセフェム系にアレルギーがある場合や、抗生物質に耐性をもつ溶連菌の場合などです。しかし、ペニシリン系に耐性を持つ溶連菌は少ないみたいなので、第1選択にはアモキシシリンが使われることが多いです。

まとめ

  • 溶連菌はグラム陽性菌で細胞壁をもつので、ペニシリン系、セフェム系抗生物質が有効。
  • 溶連菌は、人によっては急性糸球体腎炎という怖い病気に発展することもある。
  • 溶連菌には、マクロライド系抗生物質、ニューキノロン系抗生物質も有効。

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