「病院でペニシリン系抗生物質をもらったけど、副作用ってあるの?」
「色々な抗生物質があるけど、ペニシリン系だけの特別な副作用ってあるの?」
「重篤な副作用から、軽症の副作用まで色々と知っておきたい。」
など、副作用について気になることが多いと思います。
今回は、ペニシリン系抗生物質の副作用についてまとめてみました。
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ペニシリンアレルギー
ペニシリン系の抗生物質が、自分の体に合わない場合、ショックやアナフィラキシー症状が起こる場合があります。これは薬に限らず、卵や牛乳アレルギーなど食べ物にアレルギーがあるときも同じような症状がでます。
体に現れる症状としては、
- 呼吸が速くなって乱れる。
- 体が痒くなって蕁麻疹が出る。
- 動悸がする。
などです。
薬を初めて飲むときと、2回目に飲むときに起こりやすいので注意が必要です。
中毒性表皮壊死融解症(TEN)
皮膚の細胞が赤く腫れ上がって、剥がれ落ちてしまう症状です。まるで火傷にあったような状態になります。粘膜の細胞に水泡ができて、徐々に進行する場合もあります。
この副作用に気づくポイントは、知らない間に口の粘膜に水疱ができていたり、荒れてきた場合です。薬を飲み始めて後から症状が出たとなると、要注意です。
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下痢
抗生物質を服用することで、腸内環境が乱れて下痢をすることがあります。
症状の重症度は、様々です。
- 毎日お通じがなかったものが、緩くなっているようになった。
- 普段よりお腹がゆるい気がする。
- 下痢というよりか水のような液体のような感じだ。
特に赤ちゃんなど、腸内環境が変わりやすい時期に下痢をすることがあります。
伝染性単核症(でんせんせいたんかくしょう)の悪化
ペニシリン系の抗生物質だけに注意が必要な病気です。
伝染性単核症とは、別名キス病とも呼ばれます。
EBウイルスというウイルスが原因で、のどの痛み、発熱、だるさ、リンパの腫れなどが起こります。この時、ペニシリン系抗生物質を飲んでしまうと、発疹が出たりして症状を悪化させることがあります。
キス病は、思春期〜成年期の間に初めてキスをした後に、発病することが多いようです。
通常は特別な治療が必要なく、1ヶ月程度で自然治癒します。
キス病の症状が風邪と類似しています。
ファーストキスの後に風邪のような症状があって、病院にかかるときに医師にその旨を伝えると、ぺニシリン系抗生物質ではなく他の抗生物質に処方が変わるかもしれません。
まとめ
- ペニシリン系抗生物質の重篤な副作用は、ショックやアナフィラキシー症状がある。
- 下痢の副作用の程度は、人それぞれ。薬をやめるか続けるかは専門家の判断。
- ファーストキスの後に風邪のような症状が出たときは、ペニシリン系は避けるべし。
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