妊娠初期に葉酸足りてる?赤ちゃんの先天性異常予防にどのくらい必要?

妊娠と葉酸 その他

妊娠と葉酸

 

「妊娠中に葉酸が不足すると、赤ちゃんの成長に影響が出るよ。」

「妊活中でも葉酸を取ることが必要だよ。」

 

と言われたことはあるけど、ホントに妊活中に葉酸は必要かなぁ~と思っているアナタ。

葉酸と赤ちゃんの関係は、意外と奥が深いんです。

 

ここでいきなりですがクイズを出してみます。

妊娠中の何か月が、赤ちゃんが一番葉酸を必要としているか知っていますか?

 

今回は、そんな疑問を解消するために、葉酸について説明してみます。

 

葉酸はDNAの合成のために必要だった。

 

 

葉酸は赤ちゃんの成長にとって不可欠です。

その働きを一言でいうと、葉酸はDNAの合成に関わるとても大事なビタミンなんです。

DNAとは、ヒトの情報が詰まっている遺伝子の本体のこと。

葉酸が不足するとDNAの合成が上手くできません…。

そうすると、細胞の分裂が上手くいかなくなってしまいます。

細胞の分裂が上手くいかないと、赤ちゃんの成長に影響が出ます。

 

葉酸不足だと…

→ DNA合成できない…

→ 細胞の分裂が上手くできない…

→ 赤ちゃんの成長に影響!?

 

 

実際に、妊娠3か月までに葉酸が不足してしまうと、先天性異常や障がいをもつ赤ちゃんが生まれるリスクが高まるといいます。

 

具体的には、神経管が正常な位置で閉じることができず『神経管閉鎖障害』や『二分脊髄』など、神経に関わる病気です。とても怖いですよね。

 

妊娠中に葉酸を一番必要とする時期

妊婦さんが一番葉酸を必要とする時期は、妊娠した直後から妊娠3か月目までなんです。

でも、妊娠しているのがわかるのって3か月を過ぎてしまうこともあります。

先天異常の多くは、妊娠直後から妊娠10週以内に起こります。特に、神経系統に関するものは妊娠7週目以内に起こることが知られています。

 

だから、妊娠がわかってから葉酸を飲むのではなく、これから妊娠を計画している人にも葉酸を積極的に摂って欲しいんです。

葉酸には、妊娠率を高める効果もあるみたいです。

赤ちゃんにもお母さんにも嬉しい栄養素なんですね。

 

妊婦さんが、1日に必要な葉酸の量は?

妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの 低減のために、付加的に 400µg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」より

 

つまり、いつもの食事に加えて、葉酸を400μgとることを勧めています。

 

 

400μgの葉酸をサプリメントに頼らず、食事でとるにはどれくらいの量が必要でしょうか?

 

食品名 100g当たりの葉酸量(μg) 1日に必要な葉酸を取るのには

どのくらい食べる?(g)

焼きのり 1900 21
乾燥パセリ 1400 28
にわとりレバー 1300 31
抹茶 1200 34
うしレバー 1000 40
ぶたレバー 810 49
わかめ 510 78
小麦はいが 390 103
きなこ 370 108
えだまめ 320 125
卵黄 250 160

食品成分データベースより

 

葉酸は、海産物であるのりやわかめ、お肉ではレバー、あとは豆類などにも含まれています。

 

小麦胚芽にも含まれているので、パンを食べるときも普通のパンではなく、小麦胚芽のパンを選択するなどもできますね。上記の食品は少しずつでもいいから、積極的に食べていきたいです。

 

でも表を見ると、葉酸サプリなんかとらなくても、食品だけで葉酸を400μg摂れるじゃん!!

とお考えのあなた。食品100g当たりなので、のりやパセリなんかを20~30gって相当の量がありますよ。

 

 

毎日食べるのはちょっと大変かもしれません(^_^;)

 

もっと簡単に葉酸を補給する方法

 

モノグルタミン型葉酸って何?

葉酸の形には、ポリグルタミン酸型とモノグルタミン酸型の2種類あります。

ポリとは複数の意味。モノとは単体という意味です。

 

ポリグルタミン酸型葉酸

通常の食品に含まれる葉酸の形。天然の葉酸。

 

モノグルタミン酸型葉酸

加工食品に添加される葉酸の形。人工的に作られた葉酸。

 

 

これを見ると、天然に存在する葉酸の方がなんとなく体にいいと思ってしまいます。

しかし、厚生労働省は人工的に作られた葉酸であるモノグルタミン酸葉酸を勧めています。

なぜでしょうか?

 

 

その理由は…

モノグルタミン酸型葉酸の方が体にとって吸収しやすいから。

実は、ポリグルタミン酸型葉酸は、体の消化酵素の働きでモノグルタミン酸型になって、体から吸収されます。

 

 

上の図からわかるようにポリグルタミン酸型の葉酸は直接体が吸収できない形なんですね。

吸収できなかった分は、体の外に出て行ってしまいます。せっかく、葉酸を補給してたのにもったいないですね。

 

だから仮に、同じ量のポリグルタミン酸型葉酸を400μgとモノグルタミン酸型の葉酸400μgを食べたとしたら、ポリグルタミン酸型葉酸は体は半分くらいしか利用できないと言われています。

 

ポリグルタミン酸型葉酸を400μg 半分の200μgしか体は利用できない…
モノグルタミン酸型の葉酸400μg 400μg全部利用できる。

 

 

…ということは、葉酸を食事からとるときは表示されている量よりももっと多くの量を食べなければいけないということです。

それに、サプリメントを選ぶとしたら、『モノグルタミン酸型の葉酸』を選ぶことが大切ということになります。

 

妊婦と葉酸サプリの安全性

 

「葉酸を摂らなきゃいけないけど、よく分からない…。」

「葉酸のサプリメントはあるけど、添加物が心配。大丈夫かなぁ…。」

サプリメントは葉酸を手軽に摂取できるので色々と販売されています。

でも、安全性が心配ですよね。

 

 

なるべくなら自分のためにも赤ちゃんのためにも、添加物が使われているのが少ない物を選びたい!

 

 

サプリメントを作るには、色々な添加物が必要です。

香料、着色料、保存料、光沢剤無添加、etc…。

自分が飲んでいるサプリメントの成分欄をみたことがありますか?

中に入っている成分は、多く含まれているものから順番に並ぶのが決まりになっています。

だから、葉酸のサプリメントを買ったのに有効成分の葉酸よりも前に名前が来るものは要チェックです。

 

 

オススメの葉酸サプリは、こちら

 

 

その他
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